日記・コラム・つぶやき

2007年9月 8日 (土)

秋の気配

いつの間にか 秋の気配があちらこちらに見え隠れています。

台風が去って青空で迎えた朝、我が家の猫たちは太陽の光のもとで身づくろい。

朝刊をとりに庭に出てみると、

秋の草花が台風の雨や風にめげず 美しく咲いています。

その草むらの中で、かまきりやこおろぎなど、

色々な虫たちが命の営みをしているのでしょう。

こうして いつも迎える朝ですが、平和に暮らせることに感謝し

そして、美しい季節の流れに感動できることに 幸福を感じます。

夏の終わりに なぜか落ち込んでいた私ですが

すぐそこにある幸せに気づかずにいたのですね。

家に入ってみると、猫のチェロとピッコロは朝のおしゃれが終わって

いつものベッドに・・・。

今日一日のスケジュールの相談かしら?それとも、寝足りないのかな?

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2007年8月27日 (月)

父と息子

毎朝 NHK連続ドラマ小説「どんど晴れ」を楽しみにしています。

泣けたのは、遠野にいるお父さんと息子のマサキとが出会うシーン・・・

男同士の心の表現は 素晴しい。格好いい。

私には42才になる息子がいますが、一番幸せに感じるのが

夫と息子が優しい心のやりとりをしている時です。

明日から八ヶ岳へ久しぶりにドライブをするお父さんのために

息子は汗だくになって車を洗ってくれました。

そのことを、出先から帰ってきた夫に伝えると

言葉では言えないほど喜んでいる夫の表情・・・私まで感動しました。

夫は、お父さんとは生まれて7ヶ月で別れ、4才の時に戦地で亡くしています。

母子で過ごした夫にとって、父子愛を経験していないので

私は息子を育てる際に一番大切にしたこと・・・

それは、息子がお父さんを尊敬し、大好きになってくれるように心がけてきました。

それから40余年経って 夫は年老いてきましたが、

息子に感じる父としての幸せの笑顔は、世界一素晴しいのです。

Family1 Family2     (左)小学校一年生。7才の誕生日

    (右)めでたく大学生となった息子と

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2007年8月16日 (木)

8月15日

毎年8月15日は ハートフルコンサートへ出かけます。

黒柳徹子さん司会のクラシックコンサートですが

私は毎回 徹子さんのお話が聞きたくて出かけます。

大人の戦争に巻き込まれる子供達を 何とか救えたら・・・という切実な思いを語り

会場の方々も 涙を浮かべながら聞き入っています。

8月には 広島や長崎の原爆、そして太平洋戦争終戦の話題がテレビや新聞で伝えられ

日常の中で忘れかけていたことを思い起こさせてくれます。

8月15日正午のテレビでは 「終戦から62年・・・黙祷」 という言葉で

63才になってはじめて私は黙祷をしました。

脳裡には様々な思いが重なってきます。

戦争や原爆について知っている限りの想像をするのですが

それは祈りであったり、感謝であったり、怒りでもあるのです。

ではその思いをどう伝えたらいいのでしょう。

黒柳徹子さんはユニセフ親善大使として 世界の子供達へ人としての優しさを

一生懸命伝えていらっしゃいます。私は生きる意味と勇気をもらいます。

小さなことでもいい、今この立っている場所でできることからはじめよう・・・。

10月4日から7日まで東京銀座画廊美術館で展示される

「地球の未来を信じる世界の子供達」は、刺しゅうの仲間達が日本の平和に感謝し

そして世界すべての平和と 美しい地球への祈りを捧げた作品です。

作品を刺しゅうした仲間達の気持ちとして 世界の子供達の幸せのために

ユニセフ親善大使・黒柳徹子さんを通して 寄付をさせていただきました。

真夏の青い空の下で セミは短い生命を慈しみながら飛び回っていることでしょう。

自然のうつろいの中で 私も同じだと思う8月15日でした。

Heartfullconcert

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2007年8月 7日 (火)

大平さん

真夏がやってきました!

青い空に白い雲。

やがて夕陽の頃になると 空がオレンジ色になり 明日も元気でね・・・と思います。

「ひとりでも淋しくないの。夕焼けを見ると生きているのって嬉しいと感じるのですもの。

星になったお父さんや息子はかわいそうね」と 母の話を思い出します。

夜空に一段と輝く星がひとつ。それは 大平ツルエさんです。

昨日8月6日、還暦を迎えたばかりで あの世に飛び立っていきました。

大阪さくら教室では、食事にお茶に、と皆を誘って楽しい教室づくりに一生懸命でした。

展示会や講習会には カメラをもってきて色々な写真を撮っていました。

お孫さんが生まれたときには、三歳・七歳のお祝い着の刺しゅうを決心。

七歳の赤い祝い着は見事にできあがり、あの時の大平さんの幸せな表情は忘れられません。

三歳のお祝い着は未完成となりましたが、草乃アトリエチームでがんばるつもりです。

あやのちゃんの七五三の時には、大平さんが刺しゅうしたうさぎや蝶が喜ぶことでしょう。

いつも明るくて 優しくて 元気だった大平ツルエさん、ありがとう。

私たちの心にはいつもあなたの笑顔があります。淋しがらないでね。

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2007年7月31日 (火)

フラダンス

7月28日にパシフィコ横浜で フラダンスフェスティバルを楽しみました・・・

というより、感動しました!

一般的にはフラダンスとか ハワイアンと言われますが

このダンスは、自然への感謝・・・

「人が生きる」ことを表現している踊りや唄なのだと知らされた思いがしました。

このところ ロシアバレエやスペインのフラメンコなどを鑑賞する機会がありました。

どの踊りも、その国の風土や歴史によって育まれているものの共通したものを感じます。

人が持つ感性の表現は 皆一緒なのですね・・・。

私もお酒が入ると 一人で歌を口ずさみながら踊ることがあります。

それは 風が恋しかったり、太陽に感謝したり、素直に心と体で表現したくなります。

刺しゅうの糸の流れも同じだと思うと 嬉しくて涙があふれてきます。

人の心って 優しくてもろくて愛しいものですね。

無理しないで 一歩一歩を大切に歩きましょう!

Fla2 Fla

(写真)愛知県豊田市より出演された「ハラウアイナホオプカエカラ」代表酒井信代さんは、感性あふれる方ですばらしい表現でした。

(イラスト)私も高校時代 ハワイアンバンドに入っていました。その時はきれいな声を出すことと、ウクレレを覚えるのに必死!自然への感謝まで思いゆかず、すぐ辞めてしまいました。

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2007年7月24日 (火)

スポーツ観戦

スポーツ観戦は 父の趣味でしたが

テレビを独占されるため 私は好きになれませんでした。

ところが最近 ワールドベースボールやサッカーに

夢中になる自分に びっくりしています。

「よくやったー!川口! おまえは日本男児だ!」などなど

言いたい放題になる始末。我慢できないのです。

叫んだ後のすっきり感は なんとも言えません。

21日のオーストラリア戦は あまりに興奮してしまい

PK戦の頃は居眠りしてしまいました・・・結末まで見られず残念!

スポーツ選手の 勝っても負けても一生懸命取り組むところに私は感動します。

さあ、今日の24時間、一生懸命自分自身を楽しみましょう!

Tv

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2007年7月17日 (火)

アリの思い出と母

もうすぐ夏休みですね。

我が家の前を通学する子供達の声が いつもよりにぎやかです。

夏休みの計画を話しているのでしょうか。

私の小学生時代の夏休みは 一人ぼっちでした。

転校が多かったせいか 友達づくりがうまくいきません。

でも、小さな友達ができたのです・・・。それは アリの一家。

毎日 庭石を外してアリの一家にお砂糖をプレゼントしました。

みんな助け合って仲良く暮らしている様子が 淋しかった私をほっとさせていたのです。

そのようなことを思い出しながら 久しぶりに一人暮らしの母を訪ねました。

偶然にも 母は「アリとの格闘」話を始めました。

この2日前 お風呂場の天井の四隅の穴から

小さなアリが行ったり来たりしての行列に びっくり!!

対策を考えました。

まず 天井の穴の近くにつぶしたアリを2、3匹はりつけると

穴から下へ降りようとしていたアリは その様子を感じてひっこんだそうです。

そのうちに お風呂場にいたアリ達も天井の穴めがけて一斉に帰っていったそうです。

このアリ騒ぎは 2日間かかったそうです。

はじめは殺虫剤とか色々方法を考えたそうですが アリの習性を利用して

成功したことを満足そうに話している母に 私は思わず「偉い人だなぁ」と感心しました。

「家を一人で切り盛りしていくことは 大変なことよ」と帰りがけに話す母に

私はまだまだ成長していないな~ と思いました。

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2007年7月 9日 (月)

ちょうちょ

私の母は蝶々が大好きな人です。

幼い頃の私は 毛虫を見ると好きになれませんでした。

自分自身を成長させ美しく変身する蝶々に 母は感動していたのでしょう。

94才になって一生懸命自分を生きていく母に 蝶々の化身を重ね合わせ

私は蝶々を好きになったのです。

梅雨の晴れ間、庭の木で産まれたばかりの小さな蝶は

ゆっくりハネを広げ 大きく呼吸していました。

「さあ、この美しい自然に感動する旅に出よう!」と

私に別れを告げ 大空へ飛び立っていきました。

自然界に生きられるということ、これ以上の幸せはないのだと

蝶に教えられる今日でした。

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2007年5月21日 (月)

月夜とヤモリ

五月晴れの青空に新緑が勢いよく広がっています。

私の心も羽がはえたように大空を自由に飛びまわり、

いつしか青春の日に戻っているかのような思いになります。

ご心配をかけましたが、風邪もやっと治ってきました。

性格には色々な面がありますが、私の場合

落ち込みの激しい私と、楽天的な私の出会いがあって63年・・・

最近は、楽天的な私の出番が多くなりました。

あと何年自分自身とお付き合いできるかと思うと、一日が大切なこの頃です。

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夜になると、空を仰ぎ見るのが大好きな私ですが、

昨夜は三日月とキラキラ星がロマンチックに語り合っているようでした。

毎夜、我が家の門灯に一生懸命へばりついているヤモリは

ロマンチックどころか夕食にありつこうと必死なのですね

生きることの勇気を教えてくれたヤモリさん、ありがとう!

Yamori

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2007年5月16日 (水)

風薫る5月に思うこと

風薫る5月に生まれた私は、63才になります。

母の胎内から生まれ出た63年前、

緑あふれる美しいこの世の大気の流れにとまどいながらも

多くの人に助けられながら一生懸命はばたいてきました。

今は、いつしか自然の風に溶け込んでいきたいと思うこの頃です。

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この一週間は、1年ぶりに風邪をひき、

めずらしく昼間から寝込んでいました。

枕元には愛読書「それいゆ」(ひまわり社・1954年春号)を置いて・・・

ページをひらくと、10代の私に戻っていきます。

その中の記事のひとつ、「春の仕事」より・・・

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~澄みきった窓から、明るい空を見る~

さほど美しい人ではなくでも、澄んだ目の人に向かって

話をしている時は、なんとなく心楽しいものです。

窓は部屋の目です。

だからその目がぜひとも美しいものでありたいのはあたり前で、

どんなに上等の家具が揃っていても、その部屋の目が不潔で

曇っていたのでは台なしです。

春になりました。

明るい春の空は澄みきったガラス窓から眺めるために

今すぐガラス拭きを始めてください。

中原淳一

私のテーマである「美しく生きる」の原点となった

「それいゆ」の本を片手に、

いつしか夢の世界に入っていきました。

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