母を想う秋と【10月の着物】
秋になって、もう今年も残り二ヵ月あまりなのだと思うと、色々気持ちがナイーブになります。
いつもだったら、食欲の秋!芸術の秋!だといって元気になるのに…。
こんな時、母だったらどうしていたのだろう、と思うのです。
誰にも相談することなくひとりで暮らしていた、30年近く。
母は、年を重ねることの不安をひとりで抱えたこと。
そして、常に前向きに工夫や努力をしていたことを思うと、私もがんばろう!と気が引き締まります。
教室の皆さんの図案や刺し方、色付けをしていると、たいへん学びになります。
ひとりひとり皆さんにドラマがあり、ロマンがあり、刺繍を通して皆さんと会話できることの心の豊かさを、幸せを感じます。
決して、惰性にならず、常に美しさの追求を自分に求めて努力を続けることで、年をとることを忘れているのです。不思議!
さあ、あと二ヵ月、今年のおシャレとお酒を楽しみましょう!
【10月の着物】
満月をバックに、ススキとききょうの着物を着ました。
染めのススキの上に、ききょうを刺繍しています。
帯は、紅葉狩りをモチーフにしたアンティークのものに、宝尽くしを刺繍し、おシャレ感を加えました。
背紋は虫かごです。もうそろそろ虫の音も聞き納めでしょうか…。
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