秋の予感…【9月の着物】
ふと感じる秋の予感。
風や雲、そして草花達は、もう秋の気配です。
いろいろなニュースで少しユーウツな私の心を元気づけてくれます。
私たち大人は子供たちに何をしてあげられるか…希望や夢を持てるような明日を考えなくては、そして行動しなくては、と焦ります。
ひとりひとりが平凡に謙虚に日々を過ごしているのに、どうして小さな幸せを奪う方向にいくのでしょう。人類全体の問題でしょうか。悩みは尽きませんが、私にできるのは、一針への思いに表現し伝えることでしょう。
思いやり、優しさ、勇気
それがデザインや色彩となって作品を仕上げた時、私の気持ちは充足します。
“感性はテクニックを超える”は、年を重ねてこそ、経験してこそ、大切なことだと実感します。
さて、9月の着物は「秋草」です。
名古屋帯は、祖父の夏の袴をほどいて利用しました。
別の布に秋草の刺繍をして、涼しげに団扇の形に切りとり、袴地にアプリケをしたのです。紐は直接刺繍しました。
半衿は、大きな撫子をさしぬいの技法で刺繍しました。
いろいろなタイプの着物に合うよう、モノトーンの色づかいにしています。
着物自体には刺繍はないのですが、単衣の麻の着物です。
2022年もあと4か月ほどですね。大切に小さな思い出づくりをしながら過ごせたら、と思います。
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