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2016年6月

2016年6月26日 (日)

梅雨空の中で…色彩のこと

 雨がしとしと降る中で、緑が生き生きしています。
でも、心の中は色もなく、はっきりしません。

 毎年、梅雨時はユーウツになりがちです。
でも、いつも前向きに…と思うようにしているのですが
つい戻ってしまいます。

 が、そこで、良い方法とは?

 作品づくりをしている時は想像の世界に入ってしまうので
そんな私を助けてくれます。

 青空の下で、緑の野を駆けていく少女になり、
赤や黄の花を摘み、チョウと遊ぶ……自由な心になります。

 私は色彩の世界が大好きです。
心表現は無限であり、全ての色が答えてくれます。

 常に感情は変化し、流れていきますが、それで疲れてしまう…。
でも本当は、成長していくことではないでしょうか。

 40年ほど前から絹の光沢に出会い、いろいろな色彩の
組み合わせで、心表現をしてきました。
年を重ねていくと、人生経験の中で成長していると思います。

 基本的な色彩感覚は変わらないように思えますが
組み合わせは色彩だけでなく、感情の持ち方も変化してきたと思えます。

 100歳まで生きて、その時の色彩感を知りたいと、強く興味を持っています。

 梅雨空の中で、そんな事を考える日曜でした。

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【40年前の作品】

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【今の作品】

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2016年6月 8日 (水)

夏のときめき刺繍コラージュと、母のコサージュ

 深い緑の中に黄色の花芯をかかげた
小さな真っ白な花が一面に顔を出しています。

 その花はドクダミと言われていますが
私は、初夏匂花という名前にしています。
控えめでいながら、強く真面目なタイプですね。

 8月の“ときめき刺繍コラージュ”にむけて
作品を作ってみました。

 刺繍が初めての方にでも、楽しい体験となるよう
いろいろな面で考えてみましたが
一番大切なのは、見た目で“ステキ”なことです。

 やさしいテクニックと、短時間で出来上がるのも
初めての方には不可欠…というところで悩みますが
私にとって大変な勉強となりました。

 初めての一歩から、やがては素晴らしいアートの世界へと…。

 やはり、絹糸によって布に繰り広げられる美しい世界は
自分の内面を満足させてくれます。
 時間がかかる分だけ、また、難しい分だけ
心の奥まで導いてくれます。

 私の40年の経験は、さらにこれから生きてゆくために必要であり
また、刺繍によって未知の自分に出会えるかと思うと
ワクワクもします。

 日曜日、一人暮らしの母の家を訪ねました。
やはり、母はコサージュを作っていました。
そして一言、私に
 “103才になっても女だからおしゃれしたいの”
 “お母さん大好き”と私は母を抱きしめました。

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【アトリエでの夏の体験講習のブローチ(左)と、母の作った夏のコサージュ(右)
 

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