« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »

2015年10月

2015年10月13日 (火)

ざくろと芙蓉の物語

 1510131

 我が家の庭に、ざくろの木が門番のように立っています。
中国では吉祥として伝わっているので、きっと我が家にも幸せを
もたらせているのでしょう。

 春には、つつじの花に似たオレンジの花が咲きます。
夏には、その花のあと、ざくろの実が少しずつ大きくなり、
秋になると、その大きな実がぽっかり割れて、中に赤い種が
びっしりのぞかせています。

 種のまわりに甘酸っぱい果肉がついていて、
口にほおばるとジュワーっと。

 幼い頃を思い出します。
小学生の頃住んでいた庭にもざくろがあって、
秋の夕焼けと重なり、故郷への思いでいっぱいになります。

1510132

 我が家の庭に、名付けて夏の姫、即ち芙蓉の花が8月9月と
大きいピンクの花が咲いては散り、咲いては散り、あたりを華やかに
彩っています。

 10月に入って朝晩寒くなり、もう咲く元気もないのでしょう。
夫は来年のために枝を切ることにしました。
 そこに一輪だけ、明日こそ咲きたいという赤いつぼみを見つけて
家の花瓶に挿しました。
 みごと今朝、大きな花を開かせて、私達を待っていてくれました。

 君達の仲間は、この夏よく咲いてくれてありがとう。
そして、君はその仲間達の最後のメッセージを伝えてくれたね。

 “来年もまた会いましょう。それまで元気でいて下さい”と…。

 斜日の光は人の心をロマンチックにします。
存分に楽しみましょう。

1510133




 

| コメント (0)

« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »