12月の伊豆沼へ
2012年の締めくくりに、大きな大きな感動をしてきました。
12月22日、東北新幹線にて2時間くらい。そして“くりこま高原駅”で降りて、伊豆沼に向かいました。
天気が悪いと覚悟してきたのですが、山の向こうにうっすら夕焼けが見え始め、ラッキーでした。
そこへ、真雁が東の空から西の空からと、ひとつのかたまりとなってあちらこちらから帰ってくる風景に、日が沈むまで見入っていました。なぜか、幼い頃の原風景を感じました。
翌朝は、5時30分にホテルを出発して、再び伊豆沼を訪れ、そこで真雁が飛び立つ様子を観察。みごとにまだ暗い空には、明けの明星が輝き、すばらしい天気だということ。
胸をワクワクさせながら、山の端から太陽が昇るのと、沼から真雁が飛び立つのを待ちわびていました。
すごい、すごい。想像以上すばらしい!!の連発。
命の輝きが、まさにここにありました。
一斉に何万羽という真雁が空から舞い上がっていく様子に、自然を生きる生命のたくましさを見せつけられたのです。
そのすぐ後、真っ赤なまん丸な太陽がゆっくり昇り始め、沼や空が黄金に輝きはじめました。まるで雁を見守るように…。
ラムサール条約登録湿地で、日本に渡ってくる雁の9割が伊豆沼あたりにあるということなど、栗原市の地域おこしの方々から説明を受け、その日は環境保全についても色々勉強になりました。
実は、昨年の夏、同じ伊豆沼に訪れていたのです。それはあたり一面のハスの花の世界でした。あの浄土を思わせるような美しい桃色の花。その花を守るように鮮やかな緑の葉。うつりゆく季節の中で命が育まれていく芸術作品が展開されているのです。
私は帰りの車窓から、ゆったりとした山々や白い雲を眺めつつ、私も自然体で日々を暮らし、天に召されるまで走るのはやめよう…と改めて思うのでした。
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