美意識
しばらく文章を書くことから遠ざかっていました。
追われるように忙しく、ゆったり人生にあこがれている気持ちと反比例。
仕事ばかりでなく、創作(私の一番好きな時間)や家事、そして友人との食事、旅や舞台鑑賞などいろいろと…。
でも、こうしてみると、この流れは自然にできた形で、無理のない循環をしているのだと思います。
先日、バレエ公演へ出かけて、久しぶりに刺激されました。
グルジア国立バレエ団のニーナ・アナニアシヴィリという世界のプリマドンナとして有名なバレリーナですが、舞台で踊るのは最後、という彼女の人生の場面に遭遇し、孤独に一つひとつ積み上げてきた努力の美しさに私の心は震えました。
自分の美意識を追及していくことは永遠の課題であり、行き着くことのない道をあきらめずに自分自身で歩いていくことだとつくづく感じています。
ただ創作をするだけでなく、生活そのもの全体が美意識を育てる土壌となるのだと思います。
たまには夢まるこちゃんと、青空に浮かぶ真っ白な雲に“おいしそう”と語ったり、キラキラ光った小さな川の流れに足をピチャピチャしたり、もちろん空想も私にとって大好きな時間です。
ただ一つ、心の中に重く、どうしても動かせない問題が…。
原発です。
美意識においては一番の敵です。国民として、いえ、地球に生きる生命として、原発は敵です。何とか人の知恵で、また感性で、ゼロに向かっていけないでしょうか。人類以外の生命ある全てにも申し訳ないと思いませんか?
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