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2011年7月

2011年7月22日 (金)

京都での雪月花展

 台風が去って、涼しいさわやかな今日、ほっとひと息…。

庭の草花をながめていると、チョウやありんこがおはようとあいさつをしています。

 東北の復興について、また、原発の件などでいろいろニュースは伝えていますが、ひとりひとりが今日より明日への希望の持てる日々であるようにと願う毎日です。

そのためには、各自で自分の考え方を明確にし、全体で手をつなぎ、大きなうねりとならなければ、日本の国にとって良い方向にいくことはできません。

長い長い時間がかかると思いますが、努力は惜しまないようにしたいですね。

 先日7月18日で、京都での私の展示会が終わりました。

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【展示会場へのプロローグ  ~江のイメージで~】

美しい都において、私の作品を見ていただけることはプレッシャーであり、大きな喜びでした。

おかげさまで大勢の方にご来場いただき、感動の言葉も寄せられ、私のこれからの創作に対して責任を重く感じました。

いつも大きな発表をする時は、これでもうやめよう…と思うのですが、会場のトークショーの時に大勢の方を前にして、“またいつか皆さまにお目にかかれますよう、創作にがんばります”と約束をしてしまう私です。

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【トークショー】

 今の私は心をゆったり遊ばせ、風や太陽やたなびく雲にかかる月を見て、生きていることの感動と私なりの個性を見つめながら過ごしています。

そして、時が流れゆく中で、創作へと自然に気持ちが高まる日を楽しみに・・・・。

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【祇園祭りの夜】

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2011年7月 7日 (木)

エディンバラからの手紙

 先日、京都での展示会がオープンし、トークショーなどをして帰ってきました。

JR伊勢丹美術館に飾られた刺繍の作品は、とても落ち着いた感じでした。

会場によって、同じ作品なのに、違うニュアンスになることにびっくり。

7月18日までですが、多くの皆さまに楽しんでいただけると思うと、5年かけて一生懸命創作した苦労も報われます。

京都と姉妹都市であるエディンバラでの展覧会は大成功で、いろいろと反響が続いています。

“一通の手紙から…”

   草乃さん、お元気ですか。
   ご健康でお幸せに暮らされていることと思います。
   無事に日本にお帰りになりましたか。

   エジンバラでの展覧会はとても感動的でした。
   草乃さんの本を持ってましたので、本で作品を拝見したことはあったのですが、
   初めて実際に見て、あまりの素晴らしさに圧倒されました。

   大切なお時間とアドバイスをありがとうございました。
   草乃さんの芸術でとても励まされ、意欲がわきました。

       (ロンドンで日本刺繍をなさっている方からのお便りの一部から)

“私の返事の手紙より”

   お手紙ありがとうございます。
   東京の夏はとても暑く、ロンドンやエディンバラの夏はしのぎやすいので
   うらやましく思います。

   エディンバラでの展覧会では、おいでいただきましてありがとうございました。
   とても好評でしたので、私は日本刺繍のすばらしさを紹介できて
   よかったと思っております。

   絵画と同じように、刺繍は芸術であり、作家の精神が基本になると思います。
   作品を見ながら、色彩・デザインなどいろいろお話もできますので
   機会がありましたら、ぜひ東京へいらしてください。

こうして刺繍を通して、日本に、世界に、大きな心の輪ができていくことに

私は喜びとともに、責任感を強く感じました。

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