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2011年5月

2011年5月28日 (土)

エジンバラから思うこと

   そろそろ梅雨かと思うほど、雨の多いこの頃です。

 エジンバラから帰って、今度は福岡で“雪月花展”があるため、1週間、作品のための講演などしてきます。

 一針への思いが何年間とかかった作品となり、多くの方々から共感を得られ、私は一人ぼっちでなく、家族から刺繍の仲間、そして全国へ広がり、そしてこの度の英国の方々とも、気持ちを分かち合いました。

 スコットランド芸術協会の会員の皆様に講演した内容を一部紹介します。

  『 3月に日本の東北地方で大きな地震と津波がありました。

  私は自然の中で生きることの厳しさを目の当たりにして、希望を失いました。

  しかし、負けてはいけない、自分自身に…と勇気をもって立ち上がり、

  大昔から続いてきた歴史を、日本人として誇りをもって前に進み、

  未来の子供たちに、この歴史を渡さなければいけないと思いました。

   日本は、太古の昔から繰り返される自然災害の中で、たくましく歴史を

  つくってこれたのは、自然への恐れと感謝を併せ持った心があるからでしょう。

  海に囲まれた島で、自然の恵みの宝庫であり、四季の時の流れは

  感性豊かな国民性を育んできました。風や雨の中で小さな花を咲かせる

  野の花や小さな石ころにまで神が宿り、命の尊さを感じるのです。

  そんな中でひとりひとりが互いに助け合い、小さな幸せでも分かち合ってきた

  日本の和の心によって、今日の私たちが存在していると思います。』

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 そして、私の作品を見てくださった方々より、シンプルな美しさの中で精神性を深く感じられるとの評価を頂きました。

 仏像やお経を作品にしなくても、自然を描くことで祈りを感じてもらえたこと、私にとって大変嬉しく思いました。

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2011年5月24日 (火)

エジンバラでの展示会

 エジンバラにおいての日本刺繍展、大成功でした!

ロンドンやマンチェスターなどイギリス各地から、会場へ訪れ、作品へ感動の渦でした。

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【St. John's churchでの様子】

 エジンバラ市長ご夫妻をお迎えしたレセプションは圧巻。

40数名の我がチームの着物姿が、会場である教会へ入場したときは、

“日本は大丈夫…、がんばっていける!”と思えるほど、堂々として素晴らしかったのです。

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【皆さん、ありがとう…】

 在エジンバラ日本国総領事の田良原様のご尽力によって、エジンバラと日本との交流ができました。

歴史は人によって作られ、互いの心によって平和が作られるものと思いました。

世界が広く感じられ、私の創作の世界も深められたら…と思える8日間の旅となりました。

  在エディンバラ日本国総領事館HPへ  (タイトルをクリックしてください)

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2011年5月 6日 (金)

5月のイベントなど

 藤やぼたんの香りも春の風に誘われて、はるかかなたへ…

今は初夏を迎えようとしています。

 5月16日出発のエディンバラ展へ準備のため、大忙しで過ごしています。

 日本の心を絹糸を通して表現した日本刺繍作品が、英国の人たちにどう映るのか大変興味があります。

 日本の歴史を背負う私たちの誇りを伝えたい、という気持ちでいっぱいです。

 帰国しましたら、また報告しますね。

 また、5月16日、横浜のTVKテレビで夜9時より、佐藤しのぶさんの『出逢いのハーモニー』に出演します。

 先日収録をしましたが、とても楽しいひとときでした。

 しのぶさんと共通点は、母として妻として、また、心を表現する人として、もありますが、自分が少女の頃、母親から可愛がられて母親の手作りの洋服を、まるで着せ替え人形に過ごしていたことも同じでした。最近、しのぶさんのお母様が亡くなられて、淋しそうでした。

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【TVKでの様子】

 5月29日まで、長野市内にある水野美術館において“雪月花”展を開催しています。横山大観や菱田春草など尊敬する作品と同じところに展示されていることに、大感激です。

 刺繍はアートであることにこだわっている私としては、今までがんばってきた甲斐があると思えました。

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【水野美術館】

 震災からもう二カ月ですが、まだいろいろ不安がありますが、希望をもって強く生きるしかありません。この日本を愛するが故に…。

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