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2010年4月 3日 (土)

桜日記

 桜は美しく咲いているのに、冷たい雨や嵐にじっと耐えています。

でも待てば、澄みきった青空に出会えるのですね。

人々も同じだなぁーと思うと、感慨ひとしおです。

 父のお墓参りに行ってきました。20年ほど前に他界した父は、私をずっと見守り続けてくれています。

 『桜日記』は、父との別れの悲しみの中で刺繍をしました。父との思い出をかみしめながら・・・。

 私が小学生の頃までは父についてよく一緒に出掛けていましたが、中学生になってから、父と出掛けることが嫌になりました。そして話すことも・・・。

 反抗期でしょうか、それが15年ぐらい続いたのです。

 私が結婚して子供を育てている時に、子供にとっての父親の大切さを改めて知り、父に「ごめんなさい」と謝りました。15年ぶりで父と娘は抱き合って泣きました。

 それから10年くらいたって、桜の咲く頃に他界しましたが、母は言っていました。

「お父さんは女の子が欲しい、欲しい、とあなたを待ち望んでいたのよ」。

私の悲しみはたとえようもありません。

 もう桜の花を見られなくなった父のために桜の刺繍をすることで、父への感謝を表現したかったのです。

 今は西多摩の丘に眠っています。そこに咲く桜は満開。

「お父さん、ありがとう。私は今幸せです。桜日記を続けていますよ」

4月7日よりはじまる、横浜高島屋での「雪月花展」に、桜日記の額が展示されます。ぜひ!!

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 ≪父のお墓の前で≫

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 ≪満開の桜≫

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コメント

 おはようございます!
先日は横浜高島屋にて素敵な作品を見させて頂き有難うございました。
刺繍展といっても作品展と考え、哲子さんとのおしゃべりも兼ねて見てみましょうと単純に考えて居りました。
ところがとんでもないこと!単なる作品ではなくまさに芸術品、感動で身体中が熱くなりました。自分自身の無知が恥ずかしくなりました。
「お母さんのほほえみ」作品もそうですが
その文の優しさに涙がでそうでした。
 初めて日本刺繍の素晴らしさに接し、また、先生のトークショウーでお人柄を肌で感じさせて頂き、感動いたしました。
歳老いて感動することが少なくなって参ります。でもこの感動を何時までも持ち続けたい
と思っております。
本当に有難うございました。

投稿: 野村 浩子 | 2010年4月12日 (月) 09時44分

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