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2008年7月

2008年7月21日 (月)

新アトリエ、はじめての夏

 盛夏!毎年まず海へ山へ、と気持ちははやりますが、結局はクーラー漬けの家でばかり過ごすことになってしまう。最近はクーラーをつけることは地球温暖化に協力している気がして、罪深く感じる。天然クーラーの別荘でもあれば、ひと夏すごすのも良い方法。でも私は管理の責任が重いので家は一つでいい。

 汗をかいたらまめにシャワーをし、扇風機で過ごすこともいいでしょう。なるべく電気節約とゴミを出さないよう努力し、自然に優しい気持ちで接したい。

 先日、三日間でしたけれど、アトリエにおいて小さな刺繍展をしました。刺繍教室の皆様100人ほどいらしていただき、ゆっくり楽しんで下さいました。

 新しくしたアトリエは作品が素敵に飾れること、生徒さんがゆったりくつろげることが大切なので広くはありませんが、雰囲気や照明などセンス良くまとめてあり、大好評です。

 7月はじめ、新居に引越しをして3ヶ月経ったところで、家を建てて下さった方々をお招きしました。大成ハウジングの設計者、築地さんをはじめ営業・現場監督・外構の方々は、私たちの意向をよく理解してくださり、予想以上の“家”をつくって下さいました。これからは作品づくりときれいに住むことで、感謝の気持ちにかえたいと思います。

 新居でのはじめての夏ですが、近い将来の個展に向けて夢見る作品づくりに励みたいと思います。

(写真)アトリエでの小さな刺繍展の様子です。玄関すぐに涼しげな夏の屏風ときもの。部屋いっぱいにきものや帯、几帳など飾りました。奥の部屋では皆さんとお茶をいただきながら、歓談を楽しみました。「小さな展示会」はまたいつかしましょう!

(写真右)大成ハウジングの皆様と乾杯!

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2008年7月 7日 (月)

能登の旅

 6月29日、能登空港に着いたときは土砂降り・・・。でも、その後の故郷を訪ねての旅は天候に恵まれ、創作に悩んでいた私にとって、実のある収穫でした。

 幼い頃遊んだ浜辺を・・・。ずっと続く田んぼのあぜ道を・・・。今回は私が生まれた家を見ることができ、感動しました。

 昭和19年、空襲が激しくなった東京を後にして、一家6人(私は母のおなかに)は、父母の故郷である石川県羽咋へ疎開をしました。家がないので、とりあえず親戚の離れに仮住まい。

 その年の5月、私は産声をあげ、そこのお庭のタライで産湯を使ったそうです。そして、兄達と一緒に海や山そして野で駆け回り、元気に育って、小学校1年のときに東京へ戻りました。

 私の刺繍の原点となった輪島塗を訪ねて輪島へ行ったとき、偶然に羽咋小学校で一緒だった同級生に出会い感激!!その方は、ご主人が塗師で、とても美しい方でした。またお会いする約束をして帰路に着きました。

 このたびは加賀屋に宿をとりましたが、なんと私の作品が1階のメインラウンジに飾ってあるのをみて大感激!!!加賀屋のおかみに感謝です・・・。

 作品は、自分のありのままを表現し、根気と努力の結果できあがるのですが、やはり多くの方に見て感動していただけることが、一番の喜びとなり、人には語れない苦労が報われるのだと思うのです。

 私の一本道は続いています。この旅の収穫を心の糧にして・・・。

(写真①)私の生まれたタライの家の方と。

(写真②)小さい頃の思い出の浜辺で。

(写真③)加賀屋のロビーに飾られた屏風

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