引っ越し
あと10日ほどで、30年近く住み慣れた地を離れ、新天地へ移る・・・。
初めての引っ越しは、東京都千代田区から石川県羽咋市へ。昭和19年、戦中での疎開であり、私は母のお腹の中にいた。
2回目は、私にとって感動的な引っ越しであった。父と母、そして3人の兄と共に、6才の私は蒸気機関車に乗って小さな羽咋駅を後にし、そして上野駅に着いたとき、あまりにも違う世界にショックでした。
多感な少女時代を東京の世田谷で過ごし、20才で結婚という人生の引っ越し。埼玉県草加市の団地で夫の帰りを一人で待つ毎日は幸せでした。それから家族の状況などの理由で、6回引っ越しをしている。
今度の引っ越しは、私の人生においてとても意味があるのです。あの6才の私が上野駅で見たもの・・・。あこがれが少しずつ育ち、そしてそれがあふれるようになった今、現実の形になったのでは、と思えるのです。
創作とは仕事ではなく生きがいであり、年を重ねるほど大切であることに気づき、その人生を過ごす場所として次なる新天地があるのです。それは、決して一人で出来ることではなく、家族の理解と、そして何よりも大勢の方との出会いが、今の私を育ててくださったことに心から感謝・・・。
4月からは桜の便りとともに、新入生になったつもりで、胸をはって夢に向かっていこうと思います。そして、それがゆっくりと天まで続いていきますようにと・・・。
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