命の営み
前夜の強風と土砂降りの雨とはうってかわって
今朝は天高く空超ゆる秋で どこまでも青空。
朝日のまぶしい光の中で気持ちよさそうに身づくろいしている猫達をながめていると
夫が慌しくカメラを持ち出して 庭のバルコニーへ出て行きました。
「どうしたの?」と聞くと、「カマキリがいるんだよ」。
我が家の庭にカマキリが住人となって もう何年になるだろう・・・。
冬から春には 庭木でカマキリの卵がじっと夏を待っています。
そして夏になると、たくさんのカマキリが産まれ 草むらの中で生存競争が始まる。
今はもう寒くなるので、「どうしているのかなぁー」と思い
撮影している夫の後ろからのぞき見ると、大変なことが行われていました。
大きなメスカマキリが、オスカマキリを頭から食べ始めているのです。
メスのお腹にはたくさんの子を持っているので 栄養が必要なのでしょう。
オスは 我が子のためにじっとして 食べられているのです。
オスとメスは子孫を残す使命をあるがまま受け入れている・・・。
むごいことのように思えますが、美しい光景で感動しました。
自然の掟に従って時は移ろい、生命が存在することを教えられます。
2年前のケニアの夕陽を思い出し、あの時の感動と重なり
自分自身の人生観により深く重なる・・・。
それは年を重ねゆくことは自然に帰っていくことなのだと・・・。
オスを食べたメスカマキリは、これから子を産みつける草木を探すのでしょう。
そして、その後は静かに寒さの中で命を終えていく。
その尊さを想像すると 胸が締め付けられます。
来年になっても同じ繰り返しが繰り広げられることを祈り、
私も、繰り返しの平和な生活に新鮮な思いで 感謝する一日でした。
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