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2007年5月

2007年5月30日 (水)

仙台の教室

青葉茂る仙台は、いつ訪ねても美しい街です。

大きな道幅に4本のケヤキがあり

それがずっと並木通りになっていて街の中のオアシスです。

5月28・29日と仙台の刺繍教室に行ってきました。

入会申し込みをしてからやっと1年後にお入りになれた方や

秋田から往復7時間かけていらっしゃる方など

日本刺繍への想いの深さに励まされる思いがします。

ある方は、振袖にかわいいうさぎや猫、美しい花を刺繍していらっしゃいます。

目を輝かせて「成人式に、娘に着せるんです!」と。

障害を持つ娘の幸せを祈っての一針ひとはりに、思わず私は目を潤ませました。

年を重ねていくと色々な事に出会います。

そして、色々な人に出会います。

帰りの車窓に身をおいて、人の心の愛しさをいっそう強く感じながら

私は、絹糸で表現できる幸せをかみしめました。

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「桜浪漫」から猫の額刺繍4点

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2007年5月21日 (月)

月夜とヤモリ

五月晴れの青空に新緑が勢いよく広がっています。

私の心も羽がはえたように大空を自由に飛びまわり、

いつしか青春の日に戻っているかのような思いになります。

ご心配をかけましたが、風邪もやっと治ってきました。

性格には色々な面がありますが、私の場合

落ち込みの激しい私と、楽天的な私の出会いがあって63年・・・

最近は、楽天的な私の出番が多くなりました。

あと何年自分自身とお付き合いできるかと思うと、一日が大切なこの頃です。

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夜になると、空を仰ぎ見るのが大好きな私ですが、

昨夜は三日月とキラキラ星がロマンチックに語り合っているようでした。

毎夜、我が家の門灯に一生懸命へばりついているヤモリは

ロマンチックどころか夕食にありつこうと必死なのですね

生きることの勇気を教えてくれたヤモリさん、ありがとう!

Yamori

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2007年5月16日 (水)

風薫る5月に思うこと

風薫る5月に生まれた私は、63才になります。

母の胎内から生まれ出た63年前、

緑あふれる美しいこの世の大気の流れにとまどいながらも

多くの人に助けられながら一生懸命はばたいてきました。

今は、いつしか自然の風に溶け込んでいきたいと思うこの頃です。

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この一週間は、1年ぶりに風邪をひき、

めずらしく昼間から寝込んでいました。

枕元には愛読書「それいゆ」(ひまわり社・1954年春号)を置いて・・・

ページをひらくと、10代の私に戻っていきます。

その中の記事のひとつ、「春の仕事」より・・・

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~澄みきった窓から、明るい空を見る~

さほど美しい人ではなくでも、澄んだ目の人に向かって

話をしている時は、なんとなく心楽しいものです。

窓は部屋の目です。

だからその目がぜひとも美しいものでありたいのはあたり前で、

どんなに上等の家具が揃っていても、その部屋の目が不潔で

曇っていたのでは台なしです。

春になりました。

明るい春の空は澄みきったガラス窓から眺めるために

今すぐガラス拭きを始めてください。

中原淳一

私のテーマである「美しく生きる」の原点となった

「それいゆ」の本を片手に、

いつしか夢の世界に入っていきました。

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