2018年12月 7日 (金)

続・青春のニューヨーク【美術館巡り】

 暖かな日が続くこの頃、12月とは思えません。でも自然界は冬を迎える準備を着々としているようです。私たちも年末年始のスケジュールで何かとせわしい気分になってきました。

 ニューヨークから帰ってもう2週間たちました。つくづくニューヨークへ出掛けてよかったと思います。伝統から現代へと、私の人生に重ね合わせて再認識できたようです。
 年老いた私たち夫婦にとって盛りだくさんのスケジュールをこなすのは大変でしたけれど、それぞれ中味の濃い内容でした。

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 ある日は、メトロポリタン美術館と近代美術館(MOMA)で過ごしました。ニューヨーク在住の画家でいらっしゃる富永氏に案内していただきました。
 まず、メトロポリタン美術館。紀元前後の中国やエジプトなどから発掘された像や器など見て、名も知らぬ人が生活の中で表現していたと思うと、感激して涙がこぼれました。
 次に宗教画・人物画へ。超有名な絵画を見ながら、人は何を描いてきたかをわかりやすく説明してくれました。

 そして、近代美術館では、フェルメールにはじまって、ゴッホ、ピカソまで、本物の絵画に、いえ、作家とまるで直接話しかけられるようでした。

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 わかりやすく、また、より近く感じられるような展示の仕方に感動でした。

 今大きな歴史の流れの中に、そしてこの地に生きていて私の創作への情熱はいったいどこへ、と悩む日々でしたが、今回の旅を終えて思うのは、自然体であってありのままであって、今を感じることが大切なのだ、と。
 それは、色彩の世界とつながっていることに気付きました。
 まだまだですが、いつかは作品となるよう、感性を育てたいと思います。

 ニューヨークでは、オペラ、ミュージカル、ゴスペル、と色々な角度から音楽を楽しんできました。次回をお楽しみに!

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2018年11月24日 (土)

青春のニューヨーク

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青春のニューヨークを楽しんできました。
今は、その一週間、まるで夢の中にいたような感じがします。

 私の13才から、60年の年月が流れ、あのあこがれの自由の女神から9.11のグラウンドゼロ(ニューヨークツインビル跡地)へと、色々な意味で世の中が大きく変わりました。
その二つの場所に立ってみて、言葉もありません。これからの私たちはどこへ行くのでしょう…。大きな大きな運命に巻き込まれていく中で、人々は目の前の幸せに感謝に、努力しているのだと思いました。

 ニューヨーク五番街はクリスマスのイルミネーションでとてもロマンチックでしたが、何かむなしく思えました。

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 やはり、船から見た、いえ、会えた自由の女神は、私にとって青春時代の希望と夢であり、今もそう思っています。夫とともに、その感動で胸いっぱいでした。

 そして、その近くにあるグラウンドゼロには、二つの大きな大きな噴水があり、水が地球の中心に流れ込むような印象で、亡くなられた命がまるで生まれ変わって、よみがえる気がしました。

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 夫とともに年を重ねていくことに感謝し、そして平和であるよう祈るばかりです。

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2018年11月 9日 (金)

夫という家族

今年の幕開けは、銀座松屋での展覧会でした。皆様からたくさんの感動と励ましをいただき、私はこの一年たくさんの事を学びました。

 今までの経験を大切に、これからの創作にさらなる情熱をもって、自分の未来を歩くこと。それをいつも支えてくれるのは家族であること。この2点を心に刻んでいます。

 父や母は私をこの上なく愛してくれました。いつも星を見ては雲を見ては、もう一度話をしたい!もう一度抱きしめたい!と思います。悲しい淋しいと落ち込んでは、いや強くならなくては、とその度に立ち上がりますが。

 夫と暮らしはじめて54年になります。お互いに大きな病気もなく無事にこれたこと。神様に感謝。ただし、お互いにもめごとは多く、その度に互いの理解と成長によって今日があるのでしょう。

 そしてこの度、二人でニューヨークでデートをしてきます。82歳になる夫と74歳になる私。どうなることやら。準備や計画は正直大変でしたが、とにかく二人そろっていることが大切なので実行することを念頭において頑張りました。
 
 もう今は互いに寄り添うことが一番。大切な家族ですもの。
お土産話はまた次回へ。お楽しみに。

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2018年10月25日 (木)

”命の花筏” 奉納のご報告

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2018年10月24日、宮城県石巻にある、日和山に私は立ちました。目の前に広がる海はとても静かでした。7年前の2011年3月11日東北大震災の津波は、この地において言葉にたとえようもないほどの悲しみの爪痕を残しました。
 日本だけでなく世界中に、この悲惨さが伝わり、深い祈りとなったのです。

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 タペストリー“命の花筏 …あなたを忘れない”は、その祈りをこめた作品となりました。
東北の刺繍仲間60人が、18000枚の花びらを1年かけてリレー刺繍し、亡くなられた方々の命を天国へ送り届けようという思いだったのです。

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 そしてそのひと針は、残された私達にとってもかけがえのないこの故郷を、後の世のために復興しよう、との決意のためでもありました。

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 そして完成してから5年。鹿島御児神社に無事奉納することができました。

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 その時々の思いや願いをひと針に…。しだいに大きな輪になって人々の幸せにつながっていければという希望が、こうして実現できたこと。心より感謝しています。

 鹿島御児神社の皆様、仙台藤崎様、そしてリレー刺繍に参加した方々、ありがとうございました。

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2018年10月11日 (木)

英国からの特別講習会

 人生のうちでこんなに感動したことはあるでしょうか…!
10月6日から10日までの五日間、アトリエにおいて日本刺繍の講習会をしました。

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 生徒さんは、イギリスからはるばるいらしたのです。以前から日本刺繍が好きで、経験者ばかりで、ホームページや本で私の作品をよく知っている方達なのです。2011年のエジンバラでの私の展覧会、2013年の英国ボーンマスでの講習会で出会った方もいます。

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 今回は私のデザインと色彩で刺繍作品を作りたい、ということで、いくつかの図案と刺し方等を準備しました。
 準備は大変です。メールのやりとりや刺し方など全て英語ですので、アトリエスタッフも何カ月も前から準備をします。
 せっかくアトリエにいらっしゃるので、なるべく沢山の作品を見ていただきたく、毎日展示作品の模様替えをするのも夜までかかり、アトリエスタッフの協力なしでは、これだけのおもてなしはできません。
 また、通訳も。私の刺繍への表現をわかりやすく伝えていただくために打合せを重ねて当日を迎えました。

 そして、私ができることは、五日間でひとりひとりに刺し方のポイントや美しく仕上がる方法を実際に刺してみせることです。イギリスに帰ったら的確に仕上げられるように…。

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 参加した9名は、毎日朝から夕方まで必死に刺繍をしていました。

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そして五日目です。ほんの少ししか刺繍は仕上がっていませんが、皆は満足。

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それは、テクニックだけでなく、多くのことを学べ確認しあえたからです。
想像することの大切さ。マイペースで自己完結を目指すこと。時には自分に優しく、時には少しチャレンジもすること。
など、お互いに共通認識を持てたことで大感激で、最後は涙、涙で抱き合いました。

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 国が違っても「美しいもの」はお互いに通じ合う原点だと思いました。

 私たちは2年後に再会できることを楽しみに、そして彼女たちは途中の刺繍作品を持ってアトリエを後にしました。

 私にとって、この度の経験と感動は、刺繍を続けてきてよかったこと、そして、これからの刺繍人生へ大きな刺激になったと思いました。

Thank you! See you again!! 

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2018年9月25日 (火)

私の一日

 いつの間にか秋色になってきました。
いつも思うのですが、時が移りゆくことは、自分が健やかに年を重ねていること…心より感謝です。

 お彼岸の日にお花とおはぎを仏壇にお供えしました。
お墓参りは、風邪をひいて病み上がりのため、いつの日かに延期。

 私の一日の流れは、体操とウォーキングで始まります。
朝ドラを見ながらひとりで朝食。和食と洋食を交互にしています。
夫が起きるまで1時間くらい、こうして文章を書いたり、生徒さん達の図案の刺し方、色付けなどします。

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 9時に夫の朝食の支度と、自分の身支度をしながら、今日の仕事を考えます。
 10時から12時半まで、研究科の方の図案制作。
 お昼はちょっと寒かったので、温かいうどんに。

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 2時から、また先ほどの図案制作の続きをしますが、4時半で今日の仕事はおしまい。お茶の時間にします。
 それから夕食の買い物やお掃除をしたりして、もう6時になってしまいました。夕食の支度まで1時間ほどなるので、午前中の刺し方・色付けの続きをします。

 さて、楽しいキッチンで料理に夢中になる時が、一日のうちで一番好きです。
 8時から夫とともにディナータイム。幸せです。

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 就寝までの時間はゆったり会話やテレビで楽しみ明日へ…

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2018年9月 6日 (木)

愁える季節

 

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 時が去り、時を迎えるこの繰り返しは、決して同じことの繰り返しではない。

 この夏も、これからの秋も、今までとは違う期待感と不安感がいつも混在していて
心の休まることがない。

 周りの人たちには、励ましたり希望をもつ話をしたりするけれど、実は私には大きな波のうねりの中でサーフィン状態。
 それに疲れると、美しい世界を想像し、ゆりかごのようにして目を閉じる。

 私の生まれつきの性格だと、最近認めました。

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 天国にいる母も同じだったのでは…。
だから、布に夢を記して自分自身を生き切ってきたのでは。

 秋は愁える季節。しっかりとその思いを感じていきたい。
ヘルマンヘッセの詩や堀辰雄の文章にあるような。

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2018年8月30日 (木)

夏の終わりにドライブ旅行

 もう夏休みも終わりですね。
今年の夏は台風や猛暑で苦難の日々ですが、私にとっては展覧会を終えてひと呼吸の夏休みになりました。

 そこで、夫婦ドライブ旅行を息子に企画してもらいました。
私は運転免許はもっていないので、82才なる夫の運転に頼るしかありませんが、チャレンジです。

 東北1000キロの旅、4泊5日、でしたが、素敵なお宿とお食事を楽しみながらあっという間でした。

 夫は運転大好きな人で、とても楽しそうにハンドルを握っていますが、私はスピードに緊張して肩が凝る始末です。

 でも、長距離のドライブでは車内での会話がとても楽しく、53年のお互い育てあった心がてにとるよう…。かけがえのない思い出になりました。

 東北自動車道が主でしたが、福島は裏磐梯から、仙台松島へと充実した内容でした。息子と夫に感謝!

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【裏磐梯 噴火の歴史に感動!1888年の噴火によって五色沼出現】

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【東北大震災時の松島での津波は、約800の小さな島のおかげで助かったそうです】

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【1200年の歴史ある瑞厳寺の大きな桜並木は、震災時の津波の塩害によって枯れたそうです】

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2018年8月16日 (木)

残暑お見舞い申し上げます

 残暑お見舞い申し上げます。

 この暑さはあと1カ月くらいかしら…。
災害が各地に起きて、被災された方々には大変なことでしょう。なんとかよい方向にいきますよう、祈るばかりです。

 私たち夫婦はこの季節になると、天国に召された家族の話題が多くなります。
8月13日、きびがらを燃やして父や母達を我が家にお迎えします。
そして、8月15日には、再びきびがらを燃やして天国へ送ります。

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 毎年の我が家の行事としていますが、こうして今年も無事に…と感謝ですね。

 夫の父は、日中戦争の軍医として29歳で亡くなりました。
夫の母は、残されたひとり息子を育てあげ、89歳で亡くなりました。

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 私の父は、家族のために働き続け、くも膜下出血で82歳で亡くなりました。
母は、4人の子を社会に送り出した後、103歳で亡くなるまで創作活動をしていました。

 私の兄は、企業戦士としてストレスに倒れ、56歳で亡くなりました。

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 そして、我が家のかわいい猫たち。ドミ、チェロ、ピッコロはそれぞれ15年以上にわたって心を共に過ごしました…。ありがとう。

 いつかは私たちもあの世に、と思うこの頃。だからこそ一日を大切にしましょう。
 

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2018年7月31日 (火)

夏休み

 夏休みがやってきました。
とても暑い夏ですが、秋や冬と違って解放感があり、ワクワクしてきます。
今の私の年令では、危険な夏でもありますが、でも気持ちだけでもこの夏を楽しみたいですね。

 さて、私の幼い頃の夏休みを思い出してみましょう。

 小学生の頃、庭の飛び石の下にあるアリの巣に、毎朝お砂糖をまき、また、アリジゴクにのまれていくアリが可哀相で、縁の下のアリジゴクを片っ端から壊したりしていました。

 友達のいなかった私にとって、アリさんとの会話が楽しかった思い出があります。
中学生の夏休みも、やはり友達がいなくて、ほとんどひとり遊びでした。
絵を描いたり、日記をつけたり、また、読書の中から友人を見つけたりしていました。

 私にとって夏休みは、現実から離れて幼いなりに想像する日々であり、心の中を自由にしていたのだと思います。

 今も夢見るしずかとして、想像たくましく創作の世界に忙しくしている日々ですが、現実から離れることはできず、悩みやプレッシャーと戦うこともあります。

 でも、今、夏休みです。
のびのびと心の手足を広げて自由に空を飛んでみましょう。

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 藤田嗣治没後50年展は、東京都美術館で開催されます。
(7月31日~10月8日)
夫が私にプレゼントしてくれました。
“面影との戦い” 藤田嗣治版画

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