2020年9月30日 (水)

56回目の結婚記念日

 9月29日は結婚記念日でした。
なんと、56年も一緒に過ごしたなんて、びっくりです。ここまで来たら、あと4年は頑張ろう!
その時は、夫は88才、私は80才、めでたしめでたしですが、とにかく心身ともに健やかであることと、お互いに優しくあることが大切だと思います。

 記念日は、近所のイタリアンレストランで、ささやかに二人で乾杯しました。

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偶然、お隣のカップルの方も、同じ9月29日が結婚記念日だということが分かり、話がはずみました。
もちろん、パネル越しのコロナ対策ありでした。

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  その方達は結婚2周年だということで、私も、最初はういういしい新妻だったその頃を思い出しました。
まだ20才でしたから、結婚してもとりあえず3年は頑張ろうと思っていました。それが56年の日々を二人でなんとか歩んできました。
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 私自身の生き方を夫が支えてくれたこと、私にとってこの年月は大きな収穫でした。離婚しなくてよかったとつくづく思います(そんな理由もなかったですし)。
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これからどんな困難があるかわかりませんが、お互いに支えあい、それぞれの人生を凛として生ききっていこうと二人で語り合いました。

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2020年9月16日 (水)

秋のシーズンがはじまります

とうとう秋のシーズンが始まります。冬から春、そして夏へと季節は巡り、あっという間という思いと、まだ長いトンネルの中、という思いが重なります。
今はなんとか健康でいられることにただ感謝するのみですが、希望や夢がふくらんでいきます。

少女の頃の青春時代、そして大人になって、思い出せないほどたくさんの夢を追いかけてきました。今や高齢者となって、私にとって夢は無限となり、大切なカンフル剤となっています。現実的でなく妄想的ですが…。

漫画家・キャビンアテンダント・童謡歌手・舞台女優・バレリーナ、と大人になったらこういう仕事をしたいと思ったのが、16才頃まででした。
成人を迎える頃は現実に近くなり、クラシック歌手か音楽の先生を目指しました。…がそうはいかず、20才で花嫁となって、主婦業につきました。今から思うとあ家族との葛藤は貴重な経験でした。今も続いていますが、刺繍創作には大切なことですね。

昨日は大阪の教室へ行ってきました。移動や宿泊に不安がありましたが、教室の皆様とは長いお付き合いをしていますので、私に何かできることがあれば…という思いでがんばってきました。

私の刺繍の夢は、こうして現実の形となって広がっています。
生徒さんひとりひとりの夢に私は向き合い、語り合い、それが布と糸が織りなすそれぞれの作品となっていきます。
そして、私自身の夢は、月や星、そして風と語り合い、向き合って、創作へと実現できたら…。

秋をふと感じるこの頃、まぶたを閉じて心の宇宙を散歩しましょう。

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2020年8月18日 (火)

三度の食事と、お早うお休みなさいができる幸せ

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盛夏というより酷暑の夏です。
でも流れゆく時を信じ、頬に小さな秋を感じる気配を楽しみにしましょう。

コロナと共に生活することに大分慣れてきましたが、油断は禁物です。
慣れるのではなく、三密を避け、手洗いに気を付けることが当たり前になるといいのですが…

最近ですが、知人で、夫婦同士仲良くしている2組のご夫婦のパートナーが、それぞれの病気と闘っています。限られた命を互いにいつくしみあい、語り合い、抱き合って過ごしたい日々なのに、コロナ感染予防のため、それもままならず、私たち夫婦は何と言葉をかけていいか、ただ祈るばかりです。

最近の夕食時は、テレビを消して二人向かい合って、味と会話を大切にしています。ほとんど思い出話ですが。時には音楽をかけてお互いの感性の話もします。私たち夫婦の間に、音楽というイメージの世界があって、お互いに残された時を豊かに過ごせたら、と思うばかりです。

ある日の三度の食事から
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【朝 キノコたっぷりオムレツ】
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【昼 前の晩の残り物で、すき焼弁当】
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【夜 しずかの冷やし中華】

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2020年8月 1日 (土)

家の中で楽しめること

やっと青い夏の空に会えました。
夜の月や星にうっとりすることができると思うとドキドキします。

さて、今年の夏はいつもの夏と違って、コロナへの不安と三密を避ける工夫で苦難の夏です。
いつの世でも大変なことを乗り越えてきたように、気持ちの持ち方次第で、生きていることを大切に、感謝と思いやりで幸福感に切り替えたいものです。

家の中で楽しめること。
それは、おままごとではないでしょうか。衣食住の3つに創意工夫してみました。

まず【衣】。
舞台を設定して、ハワイ風やダンスパーティー風、と衣装をいろいろ着てみること。

【食】。
今晩はビアガーデン風。明日はフレンチレストラン風、と食材やテーブルコーディネートでムード作り。

【住】。
カーテンを替えたり、テーブルクロスや日常使うタオルやせっけんをいつもと違うのに替えるのも、気分がいいかもしれません。

工夫して実行することを面倒と思わず、一歩踏み出して、生きているうちが花ですもの。
家族で楽しむことが、今できることだと思います。
創意工夫する日々が、いつかはコロナともお別れできる時まで、充実していくと理想的ですね。

刺繍は、その生活の中で気持ちを落ち着かせるひとときにしてくれます。
仲間の皆さんも、きっとそう思っていらっしゃることでしょう。
積み重ねていくことによって、このような時でも心の豊かさを失わないように、上手に乗り越えていきましょう。

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2020年7月 5日 (日)

コロナに思う

世界中が新型コロナウイルスに怯えるこの日々は、歴史に残ることでしょう。
まさか私自身も、このような経験をするとは…世の中の全ての人が、そう思っていることでしょう。

今まで私は戦争や天災で大変な経験をしたことがないので、このままなにかの病気か老衰で一生を終えると思っていましたが、今はどうなるのかしらと毎日が不安の中にいる私に、夫は言うのです。
「生きているうちに歴史上大変な経験をし、また、それに戦う経験ができるのは素晴らしい」と。
83歳になる夫はこの状況を受け入れ、一日一日の大切さを、また望みをつないでいるのだと思いました。

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先日、久しぶりにコンサートへ出かけました。
やはり、席はソーシャルディスタンスで少ない客の中で、舞台はいつものフルオーケストラ。そして、ひとりひとりが素晴らしい音を奏で、指揮者のもとで大きなうねりのハーモニーとなる…
ただ感動ばかりではなく、希望というエネルギーをもらいました。

美しい心を表現するだけでなく、内なる苦悩や悲しみも表現することによって、周りの人々と共有できるのだな、と思いました。
今の時代だからこそ、私も表現することの大切さをあらためて噛みしめながら帰路につきました。
強く生きよう、そして弱さもあっていい
やさしさと希望と勇気の三本の矢をもって

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2020年5月29日 (金)

若草物語と生徒さんからお手紙

新型コロナウイルスの影響で外出自粛の中、自宅で映画を観るのが楽しみでした。
その中でも「若草物語」は、感動と涙でいっぱいでした。
ジューンアリスンやエリザベステイラーなど出演した4人姉妹のお話ですが
なんと、60数年前に映画館でも観ていたのです。

その当時私は中学1年生で、まだ青春の入り口にあり
覚えているのは、黄金色に染まった景色の中で
ジョー役のジューンアリスンが一冊の本を片手に木にもたれているシーンでした。

詩や音楽に自分の夢を託していたその頃の私にとって
そのシーンは一生心に残ることになったのです。

そして60年後、再び出会えたそのシーンは
年老いた今の私にとって眠っていたあの頃の私を思い出させてくれました。
そうだ、私があれから歩いてきた道は間違っていない。
一生懸命、真の自分に会いたくてきた道ですもの、
コロナに負けず、今までと同じように家族や仲間たちと向き合っていこう。

それから数日、
刺繍教室の生徒さんから、一通の手紙が届きました。

 "私はこの度、刺繍に出会えていたことに本当に感謝しています。
  外に出られず、人と話せないこんな日々でも
  楽しく向き合えて美しい色の作品が出来上がっていくことを
  時間たっぷりの中で味わえる、幸せな日々です”

そして彼女は、布と図案参考を同封し
「小さな世界で、優しくそして力強く咲く野の花」
を糸で表現したい、と希望が書いてありました。

3・4・5月と新型コロナウイルスは、私たちを大きな不安の世界に
巻き込みました。
でも自然界は、春の訪れとともに、雑草や色とりどりの美しい花まで
いつもの命のたくましさを私たちに教えてくれています。

どんな日常であっても、創作への思いを見いだせることは素晴らしいことです。

6月からアトリエの教室や地方の教室が再開されます。
コロナと付き合いながら、刺繍の仲間たちが創作に向き合うことができるように
おひとりおひとりのお手伝いができるよう、アトリエスタッフとともに
がんばろうと思います。

先日76歳の誕生日を迎えました。
ソーシャルディスタンスが必要な日常であっても、仲間たちとの心をつなぐ糸は
強く深く結び合っています。
このような人生に恵まれて、感謝の気持ちを、60年前に若草物語を観た少女に伝えました。

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2020年4月26日 (日)

チャレンジと希望をもって

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華やかなオリンピックと打って変わって、世界中の人々がコロナと戦っています。
理性と、勇気と、思いやり、そしてもうひとつ希望をもって、今できることを頑張っています。
家族が、地域が、日本が、そして世界がひとつになって乗り越え、やがては今回の経験が次の世代に活かされるよう願うばかりです。

私は朝、目が覚めたとき、「生きていることに感謝」からはじまり、
運動、三度の食事づくり、掃除洗濯を夫と協力しあって過ごしています。

アトリエの教室もお休みで、時間がたくさんありますので、40年作り続けてきた、ものすごい数の図案を整理しています。
最初の頃の図案は素朴で、線もうまく描けていませんが、表現しよう!と思う気持ちが今と変わらないことにびっくりしています。
また、我ながら素晴らしい!と思う図案に感動もし、生徒さん達にお勧めしたくなったりしています。

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そして、「小さき命のために」というテーマで、小さな額を刺繍しています。
18cmくらいの大きさですが、今までにない色使いをしてみました。

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母は、100才にして新境地を開き、大作に色鮮やかな布を使いました。強く生き抜こう、という気持ちを表現したのでしょう。
まだまだ精神的に弱い私は、母のことを見習って、チャレンジと希望をもって生きていきたいと思います。

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2020年4月11日 (土)

想いをこめて届けたい

 私が幼いとき、よくインフルエンザにかかって高熱で何日も寝ていたことを思い出します。家族は心配したことでしょう。

 あれから医学が進歩して、健康でいるのが普通になっていました。
でも、この度のコロナ感染は、人類にとって不安な世界になっています。
どんなに文明が進んでも、自然は関係なくそれぞれの命の営みをしている、と教えられます。
私もなるべく怖がらず自然を受け入れ、そして、こういう時こそ、社会人としてのマナーを大切に、行動したいと思います。
小池都知事の訴えている心情は、私たちによく伝わっています。

 10年近く眠り続けているYさん。きっと色々な夢を見ていることでしょう。
福岡の刺繍教室を長年担当してくださり、私の展覧会作品のお手伝いもしてくださいました。
くも膜下出血で倒れてから、ずっとベッドの上で眠っていらっしゃいます。
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【Yさんの代表作品(2010年雪月花展)】

 なんとか戻ってきてほしい…と福岡教室の皆さんで、祈りの刺繍をしました。
最後に私も参加させていただき、仕上げることができました。
Yさんの手元に、この作品とともに、私たちの願いを届けようと思います。
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【薬玉の袱紗を、Yさんのもとへ…】

 アトリエやNHK文化センターなど休講になっています。
とはいえ、刺繍はひとりでもゆっくり進められますので、こんな時こそ美しい絹の艶を楽しめたら、と思います。
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【ひと針に願いをこめて】

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2020年3月22日 (日)

毎日がチャレンジと想い出の中に

母が亡くなってもう5年になろうとしています。
今は心の中の母と一緒に、私自身が年を重ねるチャレンジの毎日です。

そして、いつものように近所の公園を散歩しながら、いろいろ悩んだり、また、元気づけたり…そんな私を自然は優しく受け入れてくれるのです。
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なんと美しい真白な桜。
私を両手で広げて、抱き寄せるようでした。
次回の展覧会は、桜がテーマなので、さらなる感動です。
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木の春と書いて、椿。
花一輪は凛として女王のようです。
咲いている時はもちろん、落花しても誇りを感じさせる椿の花です。
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あたりは小さな雑草も、大きな木も、新しい芽を出して春を喜んでいます。

人々はコロナウイルスにおびえて、春をどう受け入れてよいやら…。
とにかくひとりひとりがこの問題を冷静に判断し、自分の立ち位置で何に配慮すべきかを考え、過ごしてはどうでしょうか。
刺繍教室も、皆様がいつものように楽しめるよう、アトリエスタッフと共に工夫と努力を続けていこうと思います。

まずは家族で一日一日を心身ともに健やかに明るく過ごせるよう、互いに声をかけあう毎日です。
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2020年3月14日 (土)

私のお父さん

桜が咲き始めると、色とりどりの花が美しい世界を広げていきます。
今、人々はウイルスの不安でいっぱいですが、自然の営みは私たちの心を癒してくれます。
外出をなるべく控えるこの頃は、部屋には花を飾り、そして音楽を流し、いつもより丁寧に料理をすることを楽しんでいます。

プッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」の中のアリア”私のお父さん”を何度も何度も聴きました。
娘が父親に、恋人を助けてほしいと頼む歌です。

私が19才の時、「彼(今の夫)との結婚を許してほしい」と父に頼んだことを思い出します。
父は「おまえが心からそう願うなら」と、許してくれました。

その父は82才で亡くなりましたが、父との思い出はたくさんあります。
その思い出を『桜日記』という刺繍作品で表現したこともありました。

今や、夫は83才で、私は76才になろうとしています。
年を重ねて父の気持ちが理解できるようになったのに…と思うのですが、刺繍をしながら、心の中で会話をしています。

私たちはウイルスの試練を皆で協力しあって乗り越えようとしています。
今までの歴史でもあったように、その先には希望があるのですから、人々の心が健やかであることを願うばかりです。
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《父と5歳の私》
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《父と孫》

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